抄録
1940年J.B.Niederl, H.J.Vogelはレゾルシノールと高級アルデヒドの反応生成物に “ポルフィリン” に似た環状構造式を与えた。引続きNiederl, J.S.McCoyはM.Koebnerのp-クレゾールとそのジアルコールを反応させて鎖状3核体を得る実験を追試し, その生成物はレゾルシノールの場合と同じく環状4核体であると結論した (1943年) 。本報ではこれらNiederlの研究と S.R.Finn, G.L.Lewis (1950年), H.M.Foster, D.W.Hein (1961年) らの反駁論を紹介すると共に, これらの論議を全く無視してひたすら環状4核体の合成に情熱を傾けたB.T.Hayes, R.F.Hunter (1958年) の仕事を少しく詳細に抄録した。