抄録
フェノールとホルムアルデヒドの初期中間体を合成する研究のうち, まづ英国のR.H.Hunter一派の “Phenol-Formaldehyde and Allied Resins” 連続報のI~V報 (1951~1957) を抄録した。極めて困難かつ開拓者的研究であったので, 当初彼等が目標とした “2核体アルコール”と“3核体ノボラック”の合成は遂に完結しなかった。1952年H.L.Bender一派は有名な論文“Purified Chemicals and Resins from Phenol and Formaldehyde”でHunterらの目標に一歩近づいたが, 1954年に至りS.R.Finn一派が理論的に考え得る“2核体モノアルコール”6種, “3核体ノボラック”7種全部の合成に成功した。これらの業績を紹介すると共に前報に引続き原著者とは無関係に中間体の融点に関し部分的な“まとめ”を行った。なお縮合物の名称が大変長くなるので原報のものを最初に書き, 以後はその化学式の番号を使うことにした。