抄録
長さスケールが微小化すると界面力の影響が顕在化するため、界面張力の局所的制御は微小気泡の制御のためには有効な手段であるといえる。本研究では、マイクロチャネル内微小気泡周りの流体にレーザーで局所的温度変化を非接触で与え、誘起された界面張力勾配に起因した流動を利用した微小気泡マニピュレーション技術に関する実験的検討を行った。蛍光溶液をバックライトとした気液界面位置検出系、及びレーザー走査系による実験装置を構築し、集光スポットに追従して微小気泡が移動する挙動の観察を行い、本手法の有効性を確認した。