抄録
研究室では,エネルギー資源の乏しい我が国においても採取量が比較的多く,再生・持続可能エネルギー源の一つとして注目されている木質バイオマス燃料を,化石燃料の代替エネルギーとして着目してきた.木質バイオマスの直接燃焼を熱源とする実用スターリングエンジンを開発し,さらにコージェネレーションシステムを提案してきたが,そのエネルギーフローでは約43%のエネルギーが排煙の熱として捨てられていることが明らかになった.本研究では,この排熱を熱電変換モジュールを用いて電力へ変換する技術について実験的検討を行った.