抄録
加熱空気を空気中に噴出した場合に,サイドジェットと呼ばれる噴流のコア領域で噴流外側への噴流流体の噴出現象が起こる場合がある.サイドジェットが形成されると周囲気体と噴出気体の混合がノズル出口近傍から促進される.サイドジェットの発生条件として,噴流気体と周囲気体の密度比が知られているが,ノズル出口から形成される噴出気体と周囲気体との間に生じる剪断層の不安定性もサイドジェットの形成の要因であると考えている.噴流気体の密度と速度を変化させたときのサイドジェットの形成の有無と密度比,剪断層の運動量厚さについて考察する.