日本伝熱シンポジウム講演論文集
日本伝熱学会創立50周年記念第48回日本伝熱シンポジウム
セッションID: F312
会議情報

F31 自然エネルギー1
積雪寒冷地における園芸療法向け省エネ温室の開発研究 _II_
発泡ビーズ充填排出システムの省エネ化
*三木 康臣
著者情報
会議録・要旨集 認証あり

詳細
抄録

 本研究では,積雪寒冷地における園芸療法に利用可能な省エネ温室の開発を最終目的としているが,発泡ビーズを充填・排出する固定二重被覆壁に関する基本的熱性能に関しては既に報告したので,本報告では発泡ビーズ充填・排出システムの省エネ・省コストについて報告する.昨秋に公表したシステムでは発泡ビーズ充填の際にタンク下にはロータリーバルブを設置してライザー管から逆流する空気流によって生じる発泡ビーズの落下障害を避けたが、その代替として別途補助ファンを設けてタンク上部から発泡ビーズを押し出す方法に変更することにより、比較的高価なロータリーバルブを不要とし、かつ充填時間を半減することによりランニングを半分以下とした。また、発泡ビーズ排出に際しても、ランニングを大幅に短縮した。さらに、厳寒の北見市において冬季試験を実施し熱的性能を検証した。

著者関連情報
© 2011 社団法人 日本伝熱学会
前の記事 次の記事
feedback
Top