抄録
著者らは,Taylor法 によって種々の気体の乾燥空気およびその成分ガス (窒素および酸素) に対する拡散係数を測定してきた.一方,著者らは,対応状態原理に基づく気体の拡散係数の一般化法を提案し,フルオロカーボン系冷媒の空気に対する拡散係数の推算とより広い温度範囲への外挿を行った.本報では,フルオロカーボン系冷媒以外の気体の拡散係数測定値も含めた一般化を行い,著者らが提案している拡散係数の一般化法が多くの気体に対して有効であることを示す.さらに,本方法の応用例として,代替冷媒として有望視されているHFO1234yfの空気に対する拡散係数の推算を行う.