日本観光学会誌
Online ISSN : 2436-7133
Print ISSN : 1341-8270
途上国観光客への日本観光業者のまなざし変化 ─名古屋城を事例として─
林 涛
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2020 年 61 巻 p. 23-30

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抄録

従来、国際関係における先進国と発展途上国の間の関係を「南北関係」で呼んでいる。近年途上国住民による国際観光の隆盛に伴い、従来の国際観光における「南北関係」は、基本構造を維持しながら、展開の場を「北」である先進諸国国内に回帰する流れが生じたと筆者が指摘する。本稿は筆者が名古屋城本丸御殿での観光調査に基づき、インバウンドへの言語対応を検証した。事例を踏まえて、「北回帰のまなざし」という概念を提示し、観光のまなざし論の拡充を試みた。

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© 2020 日本観光学会
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