工業化学雑誌
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アクリル酸ブチル-アクリロニトリル共重合の相対的反応性におよぼす分析方法の影響
立道 秀麿鈴木 重成
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1960 年 63 巻 10 号 p. 1843-1846

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抄録

アクリル酸ブチル(M1)とアクリロニトリル(M2)の相対的反応性を,乳化および溶液共重合の初期共重合体組成から求めた。
γ1=1.2±0.1 γ2=1.0±0.1 70℃,乳化重合
γ1=0.9±0.1 γ2=1.0±0.1 70℃,溶液重合
これらの系は,いわゆるazeotropicな組合せであった。
共重合体中の結合アクリロニトリルは,ケルダール分析法で求めたが,その窒素分析値は,乳化共重合において変化率がますとともに減少し,溶液共重合では全変化率を通じて一定であった。減少の原因は,ケルダール法の不完全なためであって,これは赤外分析によって確かめられた。

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