工業化学雑誌
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閃光分解法による炭化水素の燃焼の研究-アセチレンおよび水素と酸素との誘導期問,爆発限界-
高橋 猛夫吉田 栄一増子 昭義
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1960 年 63 巻 12 号 p. 2130-2134

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抄録

閃光分解法を利用して少量の二酸化窒素を添加したアセチレンおよび水素と酸素との混合物を爆発させ, ピエゾ型圧力変換器による動圧力の測定から誘導期間を求め,また二酸化窒素の量,燃料濃度,全圧,閃光エネルギーと爆発限界との関係を研究した。
誘導期間は閃光エネルギーの大きいところでは非常に短かく,燃料の種類,二酸化窒素の量,燃料濃度,全圧による差はほとんど検出できないが,閃光エネルギーが小さく爆発限界に近づくにつれて誘導期間は急激に増加し,これらパラメーターの差が大きく認められる。
水素の場合は全圧が低下すると部分燃焼が起き,反応生成物の組成が試料の組成だけでなく,全圧,閃光エネルギー,圧応管径によっても異なることを確認した。

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