1960 年 63 巻 12 号 p. 2143-2145
ヒダントイン誘導体の反応に関する研究のために,メチルビニルケトンとアルコール類,フェノール,アニリンとの付加反応によるケトンおよびγ-ケトブタノールから,Buchererの方法にしたがい,従来あまり知られていない種々のヒダントインの誘導体の合成を行なった。すなわち5-メチル-5-(β-メトキシエチル)ヒダントイン,5-メチル-5-(β-ブトキシエチル)ヒダントイン,5-メチル-5-(β-アリルオキシエチル)ヒダントイン,5-メチル-5-(β-ベンジルオキシエチル)ヒダントイン,5-メチル-5-[β-(p-オキシフェニル)-エチル]-ヒダントイン,5-メチル-5-(β-アニリノエチル)ヒダントインおよび5-メチル-5-(β-オキシエチル)ヒダントインをえた。5-メチル-5-(β-アリルオキシエチル)ヒダントインと5-メチル-5-(β-アニリノエチル)ヒダントイン以外のヒダントインを加水分解により,高収率で相当するγ-置換α-アミノ-α-メチル酪酸に誘導した。
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