工業化学雑誌
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ジアルキルシアン酢酸エチルと尿素との縮合によるジアルキルイミノバルビツル酸の合成
下光 太郎若松 茂
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1960 年 63 巻 12 号 p. 2148-2150

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抄録

ジアルキルシアン酢酸エチルと尿素とは,液安溶液中アルカリアミドの存在で室温で容易に縮合し,ジアルキルイミノバルビツル酸を与える。縮合剤として用いるアルカリアミドは, 原料の2 倍量(mol) が適当である。ナトリウムアミドを用いる場合の収率は,ジエチル誘導体74%,ジプロピル誘導体89%,ジアリル誘導体85%である。カセイアルカリを使用する時には著しく収量が減少し,良好な結果が得られない。
これらのジアルキルイミノバルビツル酸は,常法により希鉱酸と加熱すると容易に加水分解を受け,定量的に相当するジアルキルバルビツル酸を与える。

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