工業化学雑誌
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溶剤によるガリウムの抽出
南雲 正村越 昌彦
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1963 年 66 巻 6 号 p. 754-756

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抄録
ガリウムの鉱酸酸性溶液を酸性アルキルリン化合物系溶剤, 中性アルキルリン化合物系溶剤, 塩基性溶剤, ケトン系溶剤で抽出する場合, および前記酸性溶液にロダン塩を添加したときの溶剤抽出について検討した。
この結果を基礎として鉱酸酸性溶液中にFe3+,Al3+の大過剰が共存する場合の各溶剤の実用性を調べ,塩酸酸性溶液をTBPまたはMIBKで抽出する方法が好ましいことを確かめた。特にTBPはその使用条件を適当にえらべば,Fe3+-Ga3+の分離をも同時に行なえる点でMIBKよりもすぐれている。
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