工業化学雑誌
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単能型迅速分析計赤外ポリクロメーターの試作(I)-2波長2受光器方式(付:気化試料測定用加熱恒温セル)-
益子 洋一郎冨田 弘吉田 霞
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1963 年 66 巻 6 号 p. 777-781

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抄録

ガス体ならびに液体試料の定量分析を直読式に行なえる赤外ポリクロメーターを試作した。これは特定の混合試料の分析に使用する単能型分析計であるが,検出器位置を変化させれば任意の試料に適用できる。光学系は通常の赤外分光計と同様であるが,分散系による焦点面上において成分数に応じた数のスリット-検出器系を各分析成分のキー・パンド位置に設定して,入射エネルギーを指示計器のフレで直読する方式である。本装置について,定量分析への応用を検討した結果,通常の赤外分光計と同じ精度で瞬間的に分析でき,工場現場用連続分析計として実用可能であることがわかった。

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