1964 年 67 巻 5 号 p. 824-827
イソプロペニルアセテートを酢酸ビニルと共重合させたとき,頭-頭結合量が如何に変化するかを調べるため,その共重合物をケン化し過ヨウ素酸で切断して粘度および過ヨウ素酸消費量を測定した。その結果,共重合ケン化物中の1,2-グリコール結合のみならず,メチル基をもった1,2-グリコール(1-メチル-1,2-グリコール)結合も切断できることがわかり,全体の1,2-グリコール結合量が測定できることがわかった。共重合物では酢酸ビニルの単独重合物より頭-頭結合量が多くなり,イソプロペニルアセテート20%添加の共重合物では約2倍になることが見出された。
この記事は最新の被引用情報を取得できません。