流通型反応器で,プロパンを冷炎発生温度領域で空気酸化した。実験計画法により,冷炎発生温度,冷炎による温度上昇および冷炎反応生成物に対する圧力,接触時間およびプロパン対空気の混合比の効果を解析した。冷炎発生温度は320~350℃ の間にあった。発生温度に対する圧力の効果は大きいが,他の二つの因子の効果はあまりなかった。冷炎によって得られた最高温度は発生温度より80~150℃ 高かった。冷炎発生の結果,管内軸方向に最高100℃ の温度分布を生じた。温度上昇は圧力,流速および酸素濃度が増加すると大きくなった。主生成物はアセトアルデヒド,ホルムアルデヒド,一酸化炭素およびメタンであった。
この報告では,プロパンの酸化反応機構と冷炎の周期性について議論する。
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