1965 年 68 巻 2 号 p. 331-334
各種炭化水素2成分系混合物のシリカゲルに対する吸着平衡に関して研究を行なった。これらの系の選択吸着量と平衡濃度の関係はFreundlich式,a=Kxnで表わされ,この式の定数nの値を比較することにより,芳香族炭化水素のシリカゲルに対する吸着親和力がα-メチルナフタリン>潤滑油の芳香族成分>トルエンの順であることを認めた。飽和炭化 水素の分子量および分子構造の吸着親和力への影響は非常に小さい。
Clausius-Clapeyronの式により算出された潤滑油芳香族成分の吸着熱は約1.5~6kcal/molであって, 吸着量が増加 するにつれて減少し,この値はトルエンとα-メチルナフタリンの吸着熱の中間であった。
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