1941 年 62 巻 12 号 p. 1216-1218
(1) 3種のポリ・エチル・ベンゼンのエチル基を部分的に離脱せしめてモノ・エチル・ベンゼンを得ると同時に,脱エチルせしめたエチル基をベンゼンに再縮合せしめることにより,モノ・エチル・ベンゼンを好收量に獲得する實驗を行つた.
(2) この脱エチル化反應及び再エチル化反應を支配すべき因子の内,最も重要なものは觸媒量とベンゼン量とであつて,反應時間と反應温度とが之に次ぐことを知り,各々最適の反應條件を見出した.
(3) 脱エチル化反應によつて離脱せられたエチル基はエタンとならずにエチレンとなり,そのまま完全に再縮合に使用され得ることを認めた.
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