1941 年 62 巻 12 号 p. 1270-1274
(1) アルカリ土類酸化物及び硫化物のエネルギー準位をSlater-Schockleyの方法及びEnergy cycleの方法を用ひて全系が自己無憧着になる樣に決定した.
(2) 之等の化合物に於ける可視部螢光は格子點間に存在する不純物中性原子の廣義の共鳴輻射に基き,菫外部の螢光は勵起電子準位の存在に基因することを示した.
(3) 之等の結晶の内部光電効果及び外部光電効果の機構を明らかにした.
(4) 充分活性化せられたアルカリ土類酸化物の熱電子放出は其表面に吸着せられてゐるアルカリ土類金屬原子に基因し,不準物準位は之に電子を補給する電子源子過ぎないことを定量的に指摘し,前報1)の結論を定量的に確めた.
(5) 之等の結晶の螢光,熱電子放出及び光電救果等の相互の關係を明にした.
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