1941 年 62 巻 4 号 p. 321-325
〓に(第二報)スチレンオゾニドは重合體をなせるを確認して之を報告せり.又第一報に報告せるスチレンオゾニドはスチレンを酸化せざるも,却て之に重合促進作用をなすが如きはこのオゾニドの性質がPeroxide單量體に似て非なるものにして,一見誠に奇異なる感じを抱かしむるを以てその原因を明にせんとし,スチレンオゾニドが第二報の如く重合體なるが故を以て,其の重合度の大小に因り化學反應性に於ても幾つかの階段あるべきものと推定して,スチレンオゾニド分子の會合度とその化學反應性との關係につき研究せるに,次に示すが如く果してスチレンオゾニドの重合性と,その化學反應性とは全く同一傾向をなし,このオゾニドの分子會合度が減少するに從ひその性質がPeroxide單量體の性質に接近せるを認めたり.
この記事は最新の被引用情報を取得できません。