日本化學會誌
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分子性結晶の蒸氣壓(第一報)臭化チオフォスフォリル,ヘクサクロルエタン及びテトラフロムペンタエリスリトルの蒸氣壓
仁田 勇關 集三
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1941 年 62 巻 7 号 p. 581-586

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抄録
固態における分子間の相互作用を研究し,進んで蒸氣壓の觀點から固溶相の研究をなさんが爲に簡單なる分子性結晶で結晶化學的に興味あるものゝ蒸氣壓の測定を始めた.
今囘は臭化チオフォスフォリルPSBr3,ヘクサクロルエタンC2Cl6,及びテトラブロムペンタエリスリトルC (CH2Br)4の融點前後及び轉移點前後について測定をなした.その結果より
(i) それぞれの物質の二三の熱力學的數値を算出した.
(ii) 臭化チオフォスフォリルに於ては先に知られた結晶構造との關係に簡單に觸れた.
(iii) ヘクサクロルエタンに於てはvan der Lee氏の測定値の正しいこと,及びNelson氏の測定値の低くすぎることを見出し,且つその結晶の轉移現象についての若干を論じた.
(iv) テトラブロムペンタエリスリトルに就いて,このものが氷點降下法による分子量測定の溶媒となり得ることを見た.
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