日本化學會誌
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亞セレン酸鹽の分析化學的研究(第一部鉛:第二報)
容量分析竝に沈澱生成と水素イオン濃度との關係
成井 芳男
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1941 年 62 巻 9 号 p. 935-937

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抄録

1) 第一報1)に於て亞セレン酸鉛の沈澱より重量法にて鉛を求むる事は種々困難を伴ひ不適當なる事を述ベたが,本報に於ては沈澱中の亞セレン酸を沃度滴定すれば良好なる定量値が得られる事を證明した.
2) 酒石酸不存の場合に鉛が亞セレン酸鉛として定量的に沈澱するためにはpH=3.4以上なる事が必要で, pH=1.2以下なれば沈澱を生じない.
3) 酒石酸共存の場合にはpH=6.6~9.0なる事が必要で, pH=3.6以下又はpH=10.2以上となれば沈澱を生じない.

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