日本化學會誌
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ヒラガシラ肝油に就て
外山 修之高橋 道和
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1942 年 63 巻 12 号 p. 1660-1664

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抄録

伊勢灣にて捕獲したヒラガシラ(Scoliodon Walbeehmi Bleeker)から肝油試料8種を採取し其の特數を測定した.また其の一試料に就て混合脂肪酸メチルエステルを分溜して高溜分及び蒸溜殘留物中に含まれてゐる脂肪酸成分を檢索した.其の結果によるとC22以上の酸として,本油脂肪酸全體に對しては僅少量ではあるが, C24酸及び更に炭素原子數甚だ多き酸,恐らくC30以上の酸も含まれてゐるものと認められたが,曩に上野誠一,岩井正昌兩氏により本油脂肪酸中に發見されたヒラガシラ酸C24H38O2は之を單一脂肪酸として分離確認するに至らなかつた.

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