日本化學會誌
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熱擴散反應管によるエチレンの熱重合
其一生成瓦斯の流出口が一箇所の場合
廣田 鋼藏小黒 一男
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1943 年 64 巻 8 号 p. 1097-1102

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抄録
メタン及びアセチレンの熱重合及び水素の脱硫等の諸反應に於て好結果を收めた熱擴散反應管の適用をエチレンめ常壓高温熱重合反應に試みた.
長さ1m,内徑2cmの圓筒管に長さ90cm,徑0.2mmのタングステン繊條を張れる装置を用ひた所が,凝縮物の最高收量は原料瓦斯め45重量%であつた(瓦斯流速5.2l/hr,繊條温度1000°C).この結果は,從來得られた最高値と同程度である點及び處理温度が從來最適とせられた値より約200°高い點に於て注目すべき事と思はれる.尚,原料瓦斯の送入口を上部又は下部とした場合,及び反應管の内徑を2.0, 1.5,又は1.0cmと變じた場合の反應に及〓す差異を實驗し,本装置の作用を檢討した.
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