日本化學會誌
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寒天の化學的研究(第十三報) (其二)
アガロビオースの化學構造
荒木 長次
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1944 年 65 巻 7 号 p. 627-632

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抄録

六メチル-アガロビオース-二メチルアセタールをメタノリシスして2, 3, 4, 6-四メチル-メチル-d-ガラクトシッド及び2, 5-二メチル-3, 6-無水-l-ガラクトース二メチルアセタールと決定し得べき物質を單離し得たり.仍つて六メチル-アガロビオース二メチルアセタ-ルは4-2, 3, 4, 6-四メチル-d-ガラクトシッド<1, 5> -2, 5-二メチル-3, 6-無水-l-ガラクトース二メチルアセタールなりと決定せられ,且つその比旋光度の小なることよりこれはβ-ガラトシッドなりと推定せらる.斯くてアガロビオースは4-β-d-ガラクトシッド<1, 5> -3, 6-無水-l-ガラクトースたること明かとなりたり.

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