1957 年 78 巻 5 号 p. 536-542
1,2-ジクロル-2-メチルプロパンのラマン効果,赤外線吸収を気体,液体,固体で測定し,その結果から回転異性体について考察した。この分子は気体,液体でC1…C1に関してトランス形・中間形の2種の分子形の混合物として存在,固体ではトランス形のみとなる。室温において気体ではトランス形が中間形にくらべてかなり安定であり,温度の上昇と共に中間形の分子数が増加する。しかし液体ではぼとんど等しい安定性をもっている。
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