日本化學雜誌
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呈色試薬の合成とその分析化学的研究(第3~5報)(第3報)フタレィンコンプレクソン系試薬のアルカリ土類に対する挙動
江見 浩一桐栄 恭二和田 次世宮田 晴夫
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1957 年 78 巻 7 号 p. 974-975

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抄録

Schwarzenbachらによって合成された金属指示薬フタレ4ンコンプレクソン**はクレゾ_ルフタレインとイミノニ酢酸とをホルムアルデヒドによって連結した化合物である。これはアルカリ土類金属イオンと深紅色ないし桃色を呈する。著者らはクレゾールフタレインの代りに種々のトリフェニルメタン系色素を用いて多種類の試薬を合成した。それらの試薬はフタレインコンプレクソンと同様にアルカリ土類金属と呈色反応をする。すなわちフニノール性ヒドロキシル基のo一位にメチル基,イソプロピル基および塩素原子があるときにアルカリ土類金属イオンに対して色調の変化が著しいことを認めた。よってそれらの各アルカリ土類金属イオンに対する検出限界を測定した。

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