日本化學雜誌
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リモネンとホルムアルデヒドの反応 (第1報) リモネニルカルビノールについて
須賀 恭一松田 昭男渡辺 昭次
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1958 年 79 巻 6 号 p. 724-727

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抄録

リモネンとホルムァルデヒドとの反応について研究した。リモネン, パラホルムアルデヒド, 無水酢酸の混合物をオートクレープ中で反応させて, リモネンの末端二重結合にホルムアルデヒドが1分子付加したリモネニルヵルビノールアセタート, すなわち1, 8 (9)-p-メンタジエン-10-ヵルビニルアセタートを合成し, これをケン化してリモネニルカルビノール, すなわち1,8 (9)-p-メンタジエン-10-カルビノールとし, また同時にリモネンにホルムアルデヒドが2分子付加したアルコール体を得た。なおリモネニルカルビノールの二塩基性酸と一塩基性酸のエステルを合成し, それらの性状をしらべた。

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