1959 年 80 巻 2 号 p. 162-165
ベリリウムをアセチルアセトン塩としてクロロホルムで抽出分離し,その295mμ における吸収を利用して光度定量する場合の条件につき検討した,ベリリウムを10%EDTA溶液1~2ml,塩化ナトリウム2・5gを含むpH7~8の溶液からアセチルァセトン塩としてクロロホルムで抽出する。クロロホルム層のアセチルアセトンの過剰を水酸化ナトリウム溶液で洗浄除去したのち,ベリリウムのアセチルアセトン塩の吸光度を測定してベリリウム量を求める・本法により0.2~4μgのベリリウムが定量でき,ベリリウムに特異的で,多量のクロム,チタン,アルミニウムなどが妨害するに過ぎない。本法をアルミニウム申の微量のベリリウムの定量に応用して満足すべき結果を得た。
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