日本化學雜誌
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チオシアン酸塩を用いる新比色定量法(第15~17報) (第16報)塩化物,臭化物の共存における微量ヨウ化物の新比色定量法
岩崎 岩次内海 喩友成 明久森田 一郎
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1959 年 80 巻 7 号 p. 749-753

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抄録

天然水中に存在する微量のヨウ素を定量する目的で,多量の塩化物および臭化物の共存する中で,微量のヨウ化物を比色定量する方法を研究した.試料溶液に適量の硫酸と過酸化水素を加えてヨウ素イオンをヨウ素に酸化する.この遊離鷺ウ素を四塩化炭素で抽出して,四塩化炭素を1度希硫酸で洗浄してから,これに蒸留水と鉄ミゴラバンの硝酸溶液およびチオシアン酸水銀のアルコール溶液を加えてふりまぜ,榿色の水層を460mμの波長で吸光度を測定してヨウ素を定量する.本法で0.1~6,1~60PPmのヨウ素イオンが正確に定量できる.

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