1960 年 81 巻 11 号 p. 1662-1665
塩酸ゴム(I)および塩酸スクアレン(II)のそれぞれについて,ベンゼン溶液の誘電率および密度を500Cで測定し,1極性基あたり平均の双極子モーメントμを求めた。I,μ=1.68DおよびII,μ=1.76Dで,Iではビニル重合体にくらべ.分子鎖極性基の位置が離れているにもかかわらず,μ2/μ20値(μ0は1極牲基単位体のもつモーメント)はポリ塩化ビニルよりも.むし上のろ小さい。この結果に基づいて,塩酸ゴムの分子形態に考察を加えた。
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