日本化學雜誌
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還元分解の研究(第20報)アリール-およびアルキル-硫酸エステルカリウムの接触還元分解
三井 生喜雄斎藤 秀世山口 勝三
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1960 年 81 巻 5 号 p. 789-791

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抄録

フェノール類の硫酸エステルカリウムの多くのものは,ラネーニッケルにより接触還元分解され,トシラート,メシラートなどと同様に脱オキシ反応が起るが,カルバクロールおよびチモールの硫酸エステルカリウムは反応せず,トシラート,メシラートなどと近異なる結果をえた。また飽和アルコール類の硫酸エステルカリウムは,メシラート,エシラートと同様にまったく反応しなかった。これらのことから硫酸エステルカリウムは,メシラート,エシラートよりも水素添加分解され難いことがわかった。

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