日本化學雜誌
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ピリダジン誘導体に関する研究(第3報) ピリダジンN-オキシドについて
熊谷 万平
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1960 年 81 巻 7 号 p. 1148-1150

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抄録

3-メチル-(1),3-メチル-6-フェニル-(II)および3-メチル-6-エトキシピリダジン(III)のN-オキシドを合成し,これらのいずれの窒素がオキシドになっているかを確かめるために無水酢酸との反応を試みた。1のN-オキシドは無水酢酸と加熱すると原料を回収するか樹脂状物質を生じてアセトキシメチル誘導体は得られない。したがっていずれの窒素がオキシドになっているか明らかでない。IIおよびIIIのオキシドからはそれぞれアセトキシメチル誘導体が得られるが,メチル基に近い窒素がオキシドになっているものと推定した。反応生成物は分析値および紫外線吸収スペクトルによって確認した。

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