1961 年 82 巻 1 号 p. 41-44
少量のダ液試料申のナトリウム,カリウム,マグネシウムおよびカルシウムの定量法について研究した。ダ液試料2mlを塩酸で処理し・まず陽イオン交換樹脂,AmberliteIR-120,水素形を用いメタノールー塩酸系および塩酸溶液で,ナトリウム,カリウムおよびマグネシウムとカルシウムの混合溶液の3部に分離し,マグネシヴムとカルシウムの混合溶液は,陽イオン交換樹脂,Dowex50-X12,アンモvウム形に通して吸着させ,溶離液として酢酸アンモニウム溶液を使用して分離し,それぞれの元素を単独に含む溶液をつくり,ナトリウムおよびカリウムは塩化物の塩素イオンを硝酸銀溶液滴定により間接に定量し,マグネシウムおよびカルシウムはEDTA滴定法によって求めた。本法による誤差は士2%であった。本法は比較的簡単で,十分実用に供しるが,とくに微墨のマグネシウムを他の3元素と同時に簡単に定量できる点ですぐれた方法である。
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