日本化學雜誌
Online ISSN : 2185-0917
Print ISSN : 0369-5387
ISSN-L : 0369-5387
チオフェン系およびフラン系ケトンオキシムの Beckmann 転位
土屋 智明
著者情報
ジャーナル フリー

1961 年 82 巻 10 号 p. 1395-1397

詳細
抄録

チオフェン系およびフラン系のケトンオキシムすなわち 4-置換フェニル-2-チェニルケトンオキシムと 4-置換フェニル-2-フリルケトンオキシムについて Beckmann 転位を試みた。フェニル基中の置換基はチオフェン系フラン系とともに-Cl,-CH3,-OCH3の 3 種を選び置換基をもたないものをも含めて 8 種のケトンオキシムについて転位を試みたが,その結果いずれもペンゼン核に窒素のついたチオフェン酸アミドおよびフラン酸アミドが得られ,アミノフランあるいはアミノチオフェン誘導体は得られなかった。

著者関連情報

この記事は最新の被引用情報を取得できません。

© The Chemical Society of Japan
前の記事 次の記事
feedback
Top