日本化學雜誌
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エステル化微粉末シリカの水蒸気吸着特性
宮田 謙一
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1966 年 87 巻 2 号 p. 116-118,A7

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抄録

種々のアルコールによってエステル化した乾式法微粉末シリカと湿式法微粉末シリカの水蒸気吸着等温線を測定し,表面アルコキシ基の被覆数(θ)を求めた。その結果,分岐アルコキシ基のθは直鎖アルコキシ基のθより大きいこと,および,湿式法シリカ表面の直鎖アルコキシ基のθの値はシリカの表面構造から推定される値3.0にほぼ等しいが,乾式法シリカの場合のその値はほぼ1であることが見いだされた。
これらの結果およびすでに見いだされた実験結果から,乾式法シリカ表面のシラノール基の分布状態についてつぎのようなモデルを推定した。1)シラノール基は2~3個のグループを形成して存在している。2)このシラノール基のグループはシリカ表面に均一に分布している。

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