1970 年 91 巻 12 号 p. 1168-1173
N-(置換フェニルスルホニル)ジチオカルパミン酸エステル[1]のアルカリ性過酸化水素による脱硫,あるいは,N-(置換フェニルスルホニル)イミドジチオ炭酸エステル[2]の水酸化ナトリウム温水溶液処理により,N-(置換フェニルスルホニル)チオカルパミン酸S-メチルエステル[3]が得られた。[3]を熱分解するかまたは[3]と塩素から中間に生成するN-(置換フェニルスルホニル)カルパミン酸クロリドの自発的分解によりペンゼンスルポニルイソシアナート[4]が生成した。[1]または[3]とアミンの反応によりそれぞれスルホニルチオ尿素[8] またはスルホニル尿素[9] が得られた。N-(フェニルスルホニル)チオカルバミン酸0-エステル[5] およびイミドチオ炭酸エステル[6]および[3]は図1に示されたC,DまたはE法によりカルパミン酸エステル[7]に変えられた。[3]と[7] のあるものは水性溶媒から析出するときに,1または2分子の結晶水をもって結晶することがわかった。
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