日本化学会誌(化学と工業化学)
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1,4,5-ナフタレントリカルボン酸無水物からのポリエステル-イミドの合成
山崎 康男鈴木 剛彦大久保 幸浩
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1973 年 1973 巻 5 号 p. 1033-1038

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抄録

1,4,5-ナフタレントリカルボン酸無水物と4,4 -ジアセトキシピフェニルとの溶融反応によってピフェニレンービス(4,5-ジヒドpaキシカルボニル-1-ナフトエート)ジ無水物を合成し,これと芳香族ジアミンとの溶融反応によってポリエステルーイミドを合成した。芳香油ジアミンとして
-〇-, bOO -〇 -C 20-, -〇-〇--〇-
を用いた。得られたポリマーはDMAc, DMSOなどに不溶で,濃硫酸に対してやや溶解性があった。ポリマ,ptの赤外吸収スペクトルは,1735 cm-1にエステルカルボニルの,また,1710~1715 cmwwiと1665~1670cm 1にイミドカルボニルの吸収が認められた。しかし,同時に3300 cmiにN-H,1650cm'1にアミドカルボニルによる吸収が認められ,エステル結合の一部がアミドに交換されることが明らかとなった.得られたポリーの還元粘度はO, 5%=濃硫酸溶液中(30。C),0,12~O. 38であった。熱分析の結果,窒素気流中でのポリマーの分解温度はおよそ400 Cであった。

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