1976 年 1976 巻 8 号 p. 1247-1250
ロンギホレン〔1〕とクロロ酢酸類(モノ,ジおよびトリクロロ酢酸)の等モル混合物に水を加えるか,あるいは加えないで50~100℃ で8~48時間かきまぜて異性化および水和反応を起こさせた。その結果,異性化生成物としてイソロンギホレン〔2〕を,水和生成物として2種の新規セスキテルペンアルコール,すなわちロンギカンフェンヒドラート〔3〕およびロンギフェンチルアルコール〔4〕と構造既知のロンギボルネオール〔5〕を確認した。反癒条件を選ぶことにより〔ズ〕はほとんど〔2〕,〔3〕,〔4〕,〔5〕および微量の二三の構造未確認物質へ変わった。〔2〕は著名な香料イソロンギホレニルアセタート〔2'〕の合成原料として有用である。また〔4〕,〔5〕から誘導したロンギフェンチョン〔6〕,ロンギカンファー〔7〕は強い木質ようの芳香を有し香料基材として利用できるものと考えるP
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