1977 年 1977 巻 8 号 p. 1109-1112
アセトニトリル溶媒中での亜リン酸ジフェニルの反応の特性を調べるため,亜リン酸ジフェニルの各種金属硝酸塩によるニトロ化反応を行なった。本反応は誘導期を有し,
の順に長く,ニトロ化初速度は.
の順に低下した。
誘導期終了後の析出物はリンのオキン酸堪であり,この塩の各金属イナンとリンの結合比MIPは各ニトロ化初速度と相関し,その間に直線関係が見いだされた。また,誘遵期は本反応系での亜リン酸ジフェニルの形態変化にあずかったリンの変化量に相関することが認められ,この間にも直線関係が見いだされた。
これからの事実から,本反応での誘導期について検討を加えた。
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