日本化学会誌(化学と工業化学)
Online ISSN : 2185-0925
Print ISSN : 0369-4577
銅(II)-クロロ錯体を用いたα,α-ジメチルベンジル=ヒドロペルオキシドの分解反応
越谷 仁哉渡辺 浩一植野 禎夫吉田 高年
著者情報
ジャーナル フリー

1981 年 1981 巻 2 号 p. 265-269

詳細
抄録
酢酸中で,α,α-ジメチルベンジルニヒドロベルオキシドの分解反応を酢酸銅(II)を用いて行なったところ,その分解活性は低いものであった。酢酸中では,おもに酢酸銅(II)は二量体として存在していることが知られており,α,α-ジメチルベンジル=ヒドロペルオキシドの分解に関しては,酢酸銅(II)二量体の活性は低いものと考えられた。また一方,酢酸中でのα,α-ジメチルベンジル=ヒドロペルオキシドの分解反応において,酢酸銅(II)存在下にアルカリ金属ハロゲン化物を添加した場合の影響について検討してみた。銅(II)-クロロ錯体の生成の結果として,α,α-ジメチルベンジル=ヒドロペルオキシドの分解反応は迅速に進行するようになった。α,α-ジメチルベンジル=ヒドロペルオキシドの銅(II)-クロロ錯体による分解反応において,主生成物としてアセトフェノンが得られた。反応機構について考察した。
著者関連情報

この記事は最新の被引用情報を取得できません。

© The Chemical Society of Japan
前の記事 次の記事
feedback
Top