1983 年 1983 巻 1 号 p. 18-22
硫酸マンガン(II)の熱分解により電池用として高活性な酸化マンガン(IV)を生成させることを目的として研究した。
脱水硫酸マンガン(II)を空気中で1000℃ で熱分解すると四酸化三マンガンが生成する。この四酸化三マンガンを空気中で700-800℃で加熱すると酸化マンガン(III)を生成する。この総括酸化反応速度は界面化学反応が律速する。つづいて,この酸化マンガン(III)から硫酸を用いて硫酸マンガン(II)を抽出した残留物はγ型酸化マンガソ(IV)である。この酸化マンガン(IV)は電解酸化マンガン(IV)と同等以上のすぐれた放電性能がある。しかし,見かけ比容積は電解酸化マンガン(IV)より大きく,鉱石の活性化された酸化マンガンとは同等の大きさである。
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