日本化学会誌(化学と工業化学)
Online ISSN : 2185-0925
Print ISSN : 0369-4577
負イオン化学イオン化を用いるガスクロマトグラフ質量分析法による飲料水中のハロゲン化炭化水素類の定量
代島 茂樹飯田 芳男梶木 俊夫
著者情報
ジャーナル フリー

1984 年 1984 巻 7 号 p. 1146-1150

詳細
抄録

負イオン化学イオン化(NCI)法を用いたガスクロマトグラフ質量分析(GC/MS)法により飲料水申の低沸点ハロゲン化炭化水素類,すなわち4種のトリハロメタン,四塩化炭素,トリクロロエチレン,テトラクロロエチレンを高感度で選択的に定量する方法を検討した。本法ではヘッドスペース法と組み合せることにより迅速,簡易な測定が,またNCIにおいてハロゲン化炭化水素から生じるCl-およびBr-の各質量数に対応するm/z35と79に対し選択イオン検出法を用いることによりpptレベルのきわめて高感度の検出が可能となった。定量下限は1~100ppt,反復再現性は相対標準偏差で2~10%,またくり返し再現性も良好であった。

著者関連情報

この記事は最新の被引用情報を取得できません。

© The Chemical Society of Japan
前の記事 次の記事
feedback
Top