1984 年 1984 巻 7 号 p. 1146-1150
負イオン化学イオン化(NCI)法を用いたガスクロマトグラフ質量分析(GC/MS)法により飲料水申の低沸点ハロゲン化炭化水素類,すなわち4種のトリハロメタン,四塩化炭素,トリクロロエチレン,テトラクロロエチレンを高感度で選択的に定量する方法を検討した。本法ではヘッドスペース法と組み合せることにより迅速,簡易な測定が,またNCIにおいてハロゲン化炭化水素から生じるCl-およびBr-の各質量数に対応するm/z35と79に対し選択イオン検出法を用いることによりpptレベルのきわめて高感度の検出が可能となった。定量下限は1~100ppt,反復再現性は相対標準偏差で2~10%,またくり返し再現性も良好であった。
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