1986 年 1986 巻 7 号 p. 981-986
高速液体クロマトグラフィー(HPLC)は, もっとも有力な分離分析法として広く使用されるようになってきた。しかしながら, HPLC分析においてもっとも重要と考えられる分離条件の設定については, いまだ旧態依然たる“試行錯誤”的な方法が主法であり, もっとも進歩の遅れている部分である。これを改良するもっともよい方法は, コンビピューターを利用することである。
本報告では以上のような観点からコンピューターを用いたLC分析の流れを提案する。コンピューターを使用することにより, 分析対象化合物としてその発がん性などから環境汚染物質として注目されているベンゾ[a]ピレンを選び, その同定法への適用例を述べる。
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