1989 年 1989 巻 12 号 p. 1971-1977
アンチモン電極の電位-pHダイヤグラムとアノード酸化挙動をpHの異なる溶液で調べた。アンチモン電極は,純度99.9%と99.999%の粒状の2種類を用いた。さらに,この粒状のアンチモンは,950Kで真空中と大気下で溶融した,電解液は,pH2~13の緩衝液を用いた。電位-pHダイヤグラムは,脱酸素溶液と空気飽和溶液で異なっていた。pH6~13の脱酸素溶液の電位とpHの関係はE(SOE)=0.230-0.0591pHであり,この可逆式はSb+2H20=HSbO2+3H++3e-である。
アンチモン電極を定電流でアノード分極するとSb2O2を内層に,HSbO,を外層に生成しながら,アンチモンを溶解した。Sb2O8層の生成割合は,通過電気量とともぼ増加した
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