抄録
中国のIT産業が急発展している。中国の三大IT企業「BAT」(バイドゥ、アリババ、テンセント)は、今や中国経済のけん引役だ。スマートフォンを活用したEコマースや電子決済等のサービスも次々に提供され、上海や深圳(しんせん)は、シリコンバレーと並ぶイノベーションの拠点とまでいわれている。一昔前までは「世界の工場」と呼ばれていた中国は、なぜ急速にIT先進国へと変貌を遂げたのか。今後、中国のIT技術は世界に大きな影響を及ぼしていくことになるのだろうか。現代の中国の実像に精通する5人の識者に聞いた。