膽道疾患々者ヨリ分離シタル大腸菌ノ生物學的研究
1927 年 1 巻 12 号 p. 1417-1424
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1927 年 1 巻 12 号 p. 1417-1424
細菌ハ其ノ棲息スル環境ニ依リ其ノ生物學的性質ヲ變化シ變種或ハ「ムタチオン」ノ現象ヲ起スコトハ幾多ノ研究家ニヨリ諸種ノ細菌ニ就キ證明セラレタリ。此ノ事實ニ出發シテ著者等ハ通常膓内ニ棲息スル大膓菌ガ、其ノ棲息地ヲ膽道ニ變スルコトニ依リ生物學的性質ニ何等カノ變化ヲ招來スル事ノアリ得ベキニ想倒シ、膽道疾患々者ヨリ分離セル大膓菌ニ就キ先ヅ澱粉並ニ糖分解作用及「インドール」形成作用ヲ檢セリ。其ノ成績ニヨレバ「アミラーゼ」作用ハ膽汁中ニ生育スル期間抑制セラル〓モノヽ如ク「インドール」形成作用ニハ差異ナシ。尚久シク膽汁中ニ棲息スル大膓菌ノ一二糖類ノ分解作用ハ他ノ大膓菌ニ比シ稍劣レルノ觀アリ。(自抄)
