1938 年 13 巻 5 号 p. 742-752
豫メ肝臟障碍或ハ脾臟又ハ甲状腺ノ一部剔出ヲ試ミタル後更ニ左側副腎剔出ヲ行ヒタル家兎群ノCa代謝ヲ更ニ精細ニ攻究スル目的ヲ以テ、カ、ル家兎群ニ一定量ノ鹽化「カルチウム」ヲ負荷シソノ後ニ現ハル、血清中ノCa及ビK量ノ變動ヲ測定セル結果、ソノ變遷様式ガ對照ノ夫レニ比シ相違シ而モコノ變化ハ術後ノ經過日數ト一定ノ關係ヲ有シ、是等前處置ヲ施シタル各家兎群ニ於テハ、對照ニ比シ一般ニ早期ニCa代謝ノ異常ガ招來サレ得ルコト、而シテソノ度ハ甲状腺剔出家兎群ニ比シ、脾臟剔出家兎群及ビ肝臟障碍家兎群ニ於テ特ニ著明ナリシ事實ヲ知得セリ。