各胃液酸度ニ於ケル血清鐵量及ビ赤血球直徑ニ就イテ
1942 年 7 巻 6 号 p. 803-839
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1942 年 7 巻 6 号 p. 803-839
著者ハ名古屋帝國大學醫學部岡田内科ニ於テ胃液檢査ヲ施行セル245例ニ於テ血清鐵量・赤血球直徑ヲ測定セリ. 血清鐵測定ニハ「ロダン」灰化法ヲ用ヒ, 赤血球直徑測定ニハOkularschraubenmikrometerヲ使用セリ.
健康人男子15例ニ於ケル, 血清鐵量ハ平均0.122mg/dl, 女子15例ニテハ平均0.095mg/dlナリ. 健康人男女20例ニ於ケル赤血球平均直徑ハ平均7.97μナリ.
過酸症男子75例ニ於ケル血清鐵量ハ平均0.135mg/dl, 女子21例ニテハ平均0.123mg/dlニシテ何レモ健康人平均値ヨリ称稍々増加ヲ示シ正酸例男子45例ニテハ平均0.129mg/dl, 女子11例ニテハ平均0.090mg/dlニシテ何レモ健康人平均ト大差ヲ認メズ. 低酸症男子24例ニテハ平均0.110mg/dl, 女子12例ニテハ平均0.098mg/dlニシテ男子例ニ於テハ減少ヲ示セリ. 無酸症男子40例ニテハ平均0.100mg/dl, 女子17例ニテハ平均0.077mg/dlニシテ何レモ健康人平均ヨリ減少ヲ示セリ. 胃及ビ十二指腸潰瘍男子27例ニテハ平均0.150mg/dlニシテ稍々著明ナル増加ヲ示セリ.
過酸症例96例ノ赤血球平均直徑ハ平均7.80μ, 正酸例56例ニテハ平均7.70μ, 低酸症例36例ニテハ平均7.79μ, 無酸症例57例ニテハ平均7.44μ, 胃及ビ十ニ指腸潰瘍例30例ニテハ平均7.79μニシテ何レモ健康人平均値ヨリ稍々減少ヲ示セルモ各症例ニ於テ描ケルプライス・ジョンス氏曲線ハ何レモ著明ナル推移テ示サズ.
