農業問題研究
Online ISSN : 2434-2203
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論文
農業集落の小規模・高齢化と脆弱化する集落機能
─農業集落の動態統計分析と将来推計から─
橋詰 登
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2015 年 47 巻 1 号 p. 14-24

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抄録

農業集落を構成する世帯数が2000年から減少局面に入っており,小規模な集落が急増している.この動きは,集落の機能や活動を低下させる一つの要因となっており,特に山間農業地域で顕著である.
他方で,1990年から2010年の間に消滅した農業集落の数はごく僅かであった.しかし,コーホート分析によると,「存続危惧集落」が現在の3千集落から2050年には1万3千集落に増加し,山間農業地域では4分の1を超えると見込まれた.
これら分析結果は,このまま何もしなければ,集落をベースとした様々な活動が,近い将来多くの農業集落で継続できなくなることを示唆している.

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© 2015 農業問題研究学会
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